Ryoji Suzuki Memo

朝起きて、ぼんやりと考え始めたときに、その思考に浮かんできたことをまずはやらずに止めた。それは『○○しなきゃ』だった。『○○しなきゃ』を止めたら、次に『○○しなきゃ』と別の『○○』が浮かんできた。炊事しなきゃ、練習しなきゃ、散歩しなきゃ、と、次々と。『～しなきゃ』ばかりで笑った。

色の音に囲まれた。色の音はよいにおいがします。その響きの味は懐かしいいにしえの故郷のよう。その響きの景観はまだ見ない天国のよう。ねばりのある旋律が、五線に浮かんだ雲を纏いながら絵筆をふるいます。色そのものは喩えようもないのですが、変幻自在なのです。それは人間が人間らしい証明です。

廃園したプールの回りに人が集まっている。暑くてももうプールに入れない...疫病禍で集客に追い打ちをかけられて、感染症対策からしばらくは集客を見込めず、設備類の老朽化もあったんだろう。実際のことを調べもしていないので、そうかどうかは定かではない。自分が見た早朝のウォーキングの風景から。

今日は日曜だけど大きい公園まで足をのばした。木陰を選んで道をたどると、ベンチに座ってオカリナを練習している方がいた。記録的な暑さが続いているが、樹々の間にはこうした涼しい景色もあることに心を打たれた。さっきまで神経質になったり、浮かれたりしていた自分は、今朝はこの場所で癒された。

緊張感はあっても緊張しない。リラックスしていてもだらけない。緊急な用事が重なっても慌てない。落ち着けない状況でも落ち着いて。思うこと、考えること、感じていることを一緒にしない。...と言っても、その時にすぐはそうはできない。普段から練習するしかない。練習の中から楽しさを感じるような。

家に一番近い歩行者専用の踏切。最近その路面が整備された。綺麗になり、段差がなくなり、電車の走行音もいくらか静かになった。しかし、低い振動音がほんの僅かに大きくなった。歩行路用の木材や、コンクリートを固定するための鉄材の打ち方に原因がありそう。かなり深くまで差し込んだように見える。

絵日記を書く。算数ドリルをやる。漢字の書取り帳。読書感想文、自由研究、学校のプール、登校日を忘れない。...ふと、小学生の頃の夏休みの宿題のことを思い出した。中学や高校の時よりも鮮明に。で、休みが終わるころにやっと手をつける。夏休みの最終日。夜になっても宿題は終らず。で、べそをかく。