Ryoji Suzuki Memo

前回の続き｜自分が「心象風景」という表現によって表そうとする自分の感覚は自分なりに自己の内面のありさまをすんなりなぞることができても、そこで更に『フィルター』という表現を用いる場合、前述のように「断り書き」や「但し書き」みたいなことばかりが増えてしまう。そうしたところから「あまり周りのことにとらわれないように」と自らの前置きがでてきているし、ここで実際に起きているままの如く、中々本題に取り付きにくくなっている。その上で『フィルター』という表現に拘ってその先へすすめてみようと思う。対話における『フィルター』という面のわかりやすい一面としては、たとえ第三者の発した同じ言葉をやりとりに持ち込んだ、としても、そこに持ち込んだ当人の表情や語調がその表現にある以上、そこに『フィルター』がかかっている、ということが起きているはずだ。

つづく｜フィルター【その⑤】】

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