Ryoji Suzuki Memo

前回の続き｜その『フィルター』を通した発言自体には、元の発言者の表現文句を元に当人の「反発心」や「抑制」「同意」「推進」、感情や気持ちにかかわる「心情」などが、必ず、と言っていいほど加わっているはずだ。このように、普段のやり取りでは特に注視せずとも、おおよそ『フィルター』がかかっているものであり、その『フィルター』のあり方から、その人の気持ちや感情というものは、たとえ無意識に近くとも、誰でも感じていることが多いだろうし、その『フィルター』の異なりを感じるところから「とある対人」と「とある対人」の意識の微妙な異なりや隔たりが起きていて、まずは「異なりや隔たりのそれらの自分に対する距離感の緩和を」などと、自分はそうとらえるところから、自身の『フィルター』において、そこの部分もフォーカスしてしまう動作が加わっていることを自身に対して知りつつある。ここのことが、自分にとっての「心象風景」に置き換える必要が生じていることのひとつの原因だ。

つづく｜フィルター【その⑥】

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