Ryoji Suzuki Memo

前回から続く｜自分の中で感じたこと、受けた言葉から「自分がどんな風に思い描いた」としても、自分にとっては「現実ではなく」というところにあまり意味はなく、はっきり言えばどう描こうとも私にしては「自分にとっての現実」なのだ。それは私にとっての目の前の事象や感情を言葉で表現するのと等しく、自分が感じたことを自分の外に向けて表すのに、同時に浮かぶ「心に映る風景、イメージ」があり、その風景を経由することにさまざまな表現を伴うことが自己の内部で起きるわけだが、どうもそこのところで私は躓くことが多い。私は人より多くのシーンを思い浮かべながらも、人と比べ足りない自己の表現力というスキルも相まって、人の通常の時間の流れから離脱したり脱線したりしてしまうようで、長く付き合う者でさえ私の表現や言動にしびれをきらしたり、スルーしたり、で、実際私がやりとりや会話からおいてきぼりになることは多いのだ。

つづく｜心象風景【その③】・【その①】

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