かつて勤務したレンタル・リハーサルスタジオの倉庫物件の売却にあたり、そこに収納していた大型機材の『処分』についての声かけをスタジオオーナーより頂戴した。それを受けて自分の知り合いの数人にYAMAHAの名機CP-80について、それを欲しがっている方がいないか、収納や維持、メンテナンスができる方がいないかどうか、私も声かけしたが、あまり期待できそうな感じがしていない。YAMAHAのCP-80がどんなに名機であっても、維持メンテナンスや運搬、収納に相当の経費がかかるので、一般の環境では良い物とわかっていても所持することは相当困難だ。オンラインを通じ数少ない確率であってもそれでもそういった対象になる方を探すこともできる今ではあるけれど、自分としてはそれがバブル期以前の開発商品であったにせよ、そこにこうして今ある大型の名機を当時開発するにあたりリサイクルや『処分』、または廃棄の際の段取りもどうして開発時のプロセスに組み込まれなかったのか、そういった明確な教育や認識の元にその物の恩恵を授からなかったのか、そういったことをある時期からまともに疑問視している。時代の流れや経済事情をよく知る方からみれば、そういったリサイクルのノウハウが当時以前から現存していたならその商品そのもの自体が開発されなかっただろう、手にすること自体もないかも、とも言われることも多くあるかもしれない。今の時代、それでもリサイクルの概念はだいぶ普及しつつあるだろう。今はそういった時代の転換期であって、その善し悪しの両方が混在するこの時期に心得なければならない過去の反省や今後のあり方についてはっきりと意識を持つこと、学習することがあまりにも多いはずなのに、そのわりにまだまだ良い話ばかりが主体になっていたり、耳を傾けたくなくなるような話の中に重要なポイントが多いこと自体に、私自身の疑問が減ることとか、それか解決する見通しはそうはなかなか望めない。
「儲け」ってなんだろう
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