Ryoji Suzuki Memo

「自己の『内面』」という表現がある。己の『内面』に向き合おうと、ふと思い立ち、そんな表現が浮んできたけれど、その想像では案外しっかりとしたバリケードに遮られている感じを自己に対し受けた。範囲も広そうだし、幾重にも層がありそうだ。これではよっぽど興味をもって「向かい合う」という意識に取組まないと、そう簡単には己の『内面』にたどり着けそうもない。自分の生い立ちに何か複雑な事情が絡んでいる、という覚えもない。それであるのに、どうしてそんな頑丈なバリケードが必要だったのだろう。今はまったくもって謎だけれど、いつかはそんなところにも道が開くようなことがあるんだろうか。自分という人間の過去や、その行く末にはどんなストーリーがあるんだろう。いいのか悪いのかさえ見当つかないし、それが『内面』なのかそうでないのか、それも今はわからない。

おーい、おーい

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