Ryoji Suzuki Memo

沢山


肉体的、物理的話ではなく。自分の中に感じる、沢山、いっぱい、とにかく複数だよな、そんな風にしか言いようのない自分たち。肉体的、物理的なことではないのだから、どんな表現を使っても文書に成る以上外からの見え方や評価はこじつけの類にしかならないわけだけれど。ひとりひとりのある自分はよく死ぬ、いや、消える、というかそんなはっきりしたものでもなければ物騒なことでもなくて。人によっては「生まれ変わる」とも表現するか。昨日もある自分は死んだのだ、そう思える感じ。そういった一人一人を見渡すような自分もいれば、その自分のことしか周りの全く見えない自分もいるし、どれも自分なのだから、いったい誰がどのような誰でいつもは誰がいて、どの誰がいつもいるかいないかなどはたいへんに目まぐるしくてね・・・などなどこのような自分の中の感覚を人前で初めて何かの話に例えられるようになったのは１０代半ばだったかな。

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