Ryoji Suzuki Memo

『昨日』は自分が「気鬱」な感じであることを書いた。今朝目覚めてから『昨日』書いたことを思い起こしてみて、「気鬱」と書いたことに対し「恥ずかしい」感じがした。この「気鬱」な感じが実際「していた時」は、確かにそうであったから「その事を書く」という気になっていたし、そう書いたのに対し、今日になって「恥ずかしい感じ」をする、という、その心のメカニズムが、今は気になっている。今朝その『昨日』書いたことを思い起こしていたときに、もう一つ感じたことがあって、それは少し前によく耳にした「負のスパイラル」ということであった。この「負のスパイラル」という表現が「癖モノだな」と、思った。この「負のスパイラル」を思い起こしたときに、「そこに行ってはいけない」という気がした。自分が「気鬱」になり、その「気鬱」を思い起こし、その関連性の本質ではなく、その「カタチ」を自ら批判する、とするならば、「気鬱になった自分が負」「その負の自分を責め」さらに「その責めたことまで負とする」ということになり、なぜ自分が「気鬱であったのか」「なぜ自分が自身を責めるのか」を、全て飛び越えて、「負のスパイラル」のせいにして、その日のそういう「感情を葬る」ことができてしまう。「感情を葬る」という表現にはいまひとつ納得がいかないが、ただ、簡単に「葬る」ことによって「同じことを、もしくは同じ感情を何度も繰り返せる」というマジックが潜んでいる気がした。今はそれ以上、言葉にする表現は思いつかないが、自分に関する、何か大切なことがそこにある気がしてきている。『昨日』あっての今日なのだ。

「負のスパイラル」

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