Ryoji Suzuki Memo

『商店』とは、文字通り「商いをする店」だ。食材を仕入れるのに自宅の近所には、スーパーマーケット、デパートの食品売り場、少し遠くに深夜営業もしているディスカウント・スーパーがある。生鮮食品を専門に扱う、いわゆる「スーパーマーケット」が値段も手ごろで食材も新鮮。つまり自分は「スーパーマーケット」を最も多用する。近所では、旧来の名残で「八百屋」や「酒店」もあるが、「肉屋」と「魚屋」は随分前に姿を消した。冒頭の『商店』に値するのは、自分のイメージではやはり「八百屋」「酒店」「肉屋」「魚屋」だけれど、そういった『商店』は、今ではほとんど姿を消してしまった。一言二言やり取りのある、地元の『商店』での買い物と、なんとなく無機質な「スーパー」。たまたま近所の「スーパーマーケット」では、知り合いが勤務しているため、実は一言二言のやり取りが自分にはまだできている。コミュニケーションのない世界の未来、その前途にはなんとなく暗さを感じる。決して当り前にしてはいけないんじゃないかな、そうも思うし、そう思いながらも、顔を突きつけない、言葉を交わさない付き合いであっても、物憂い時にはそちらへ流されてしまう自分を知っている。

街とは、生活とは。

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