父と野菜
父が所用あって久しぶりに帰宅。また、たくさんの野菜を持って帰ってきた。訳もあり田舎で野菜作りをしながら暮らしている父は、こうして時々自作の野菜を持ち帰ってきたり、時には郵送してくれている。地元スーパーで入手する野菜に比べ確かに味も良いし質も鮮度も良い、ひろい意味では身体にも良いだろう。だが我が家族の悪い癖で、その予告もなければ、この場合ほぼ突然食材がたくさん与えられることになるため、その処理(食材の仕込み)を結局私が全てするようなことになるのだが。と、有難い気持ちを超えてまで文句につながるようなことをここに書くのはひかえよう、また野菜に罪はないことだし。話題はそれるが、世代の異なる者の常識観やあり方、振舞いに思うことあれど、それらを簡単に表現することは中々難しく思える。またそういうことについて、こと親子の間で話し合うこともあまりない、というのがこれまでの私の家族の姿勢であった。家族間の会話と交流のほとんどない環境で育った私が思うのは、会話や交流のある他家族との接触から私自身感じることが、私自身の家族からは、その感じが全くないことに気付いたり触れたりしたときに『何か不思議な感じ』として感じられ、その感覚が未だ喜びも悲しみともつかず結構悩ましくもある。
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