飛翔
実に大きな鳥だった。その大きな鳥が小高い台地から大空へ羽ばたいてゆく夢をみた。鳥の背中には小さな子供がしがみついていて、ながらも嬉しそうに歌を歌っていた。自由に大空を飛び回りながら、大きな鳥も小さな子もやがてひとつになって見えなくなってゆく。私はなぜか物悲しくて涙が出た。その小さな子はあるいは私の夢の中でときおり泣いていた子のようだった。私には子供がないし、想像にすぎないけれど、子供が巣立つときの親の気持ちには、この私の夢で私が感じたような気持ちもあるのかな、など思ってみたりした。こんなことを思うときは、どんな人にでも幸せになってもらいたい、そういう気持ちが溢れてくるし、「ありがとう」の気持ちで満ちてきます。
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