旋律の夢
「メロディの夢」でも「夢のメロディ」でも、どちらでも。今実際に取り掛かっている楽曲のメロディが睡眠の夢の中で流れる。大方その旋律自体に変化がなくとも、夢の中ではあらゆる環境が異なるがために、現実とは違った感覚が目覚めと共に残る。環境といっても現実のそれとはちがい、現実で頭で考えるようなことが一切省かれて、例えば、その楽曲の主人公のような役割の者が存在し、あたかも、「ここの旋律をこうしてほしい」「ここの旋律に着目を」といったような、指令や指示みたいなものを授かるのでなんだか不思議な感覚。「夢とは身体が眠っていて、脳だけが働いているようなシステムで見るもの」というような、おぼろげな知識で振り返ってみても、現実の思考とはまったく違う思いもよらぬ方角からメッセージを頂戴することが夢の世界にはある。楽曲は私の現実に夢を託すのか。
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