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Ryoji Suzuki Memo

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楽譜の意味

楽譜の意味


私が楽譜を重宝したのには、「無音」状態で楽音を創造できることにあった。例えば機器を使用して音が再生される以上、そこには時間が存在してしまう。その時間の流れが起きることによって「音の変化が生じる、そういう制約になる」という点が私には邪魔であった。楽譜上ではその一点に、とどまるも、逆戻りするも、進むも、私の意志の自由である。では楽器、例えばギターなら。ギターであっても、ピアノであっても実音を鳴らす以上、時間の流れに関して「音の変化が生じる、そういう制約になる」というのはやはり起こりうる。何らかの原理で発音されたものは、アタックからリリースまで物理的な変化は免れない。ならば正弦波によるシンセサイザー音ならどうか。確かに、正弦波によるシンセサイザー音は自分の好みの音種である。ひととき、音の出るチューナーを数台同時発音することを実際好んだのも私である。でもそれも楽譜に楽音を記す、その動機とは意味がかけはなれてしまう。つまり音が鳴ることでそこで動く感情も大切には大切だが、私が自分でコントロールしたかったのは「自ら楽音を導き出すということの体感」を掴みたかったのだ。その一番身近であってギリギリなところから発する動機を自覚するには、自己にとっての時間の流れのコントロール下の『無音』でなくてはならなくて、その無音状態、さらには時間の流れの影響を限りなく受けない状態で『音を記録できるツール』、それが楽譜だった、ということなのである。


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