Ryoji Suzuki Memo

前回の続き｜何を言いたいのか、というと、何かあらぬ地点から自分の主観を通した物言いを言い放つための「心象風景」でも『フィルター』なわけでもなく、たとえば、誰にでも起き得ることのうちの個人の役割において、第三者対第三者のそれぞれの言い分があるような対話が目の前で起きた、として、それらに対し、自身が理解を示すためのなんらかの拠りどころを自己の内側に求めるがゆえに、一旦自分の中でプールしてしまう動作が起こり、そのひとつに、自己の『フィルター』を介することで「自分なりに手がかりのある形」にして取り込んでおこうと自らが意図するところから付加してくる感覚のことであって、その動作を有する自分の感覚が「思うより他人に理解されない」「おいてきぼりをくう」など、その結果の多くに「自身が苛まれる」ということをここに書き表そうとしている私だ。

つづく｜フィルター【その⑦】

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