Ryoji Suzuki Memo

移動中の車内で『ラジオ』から流れてくる音楽に耳を傾けていた。ＮＨＫの深夜早朝の『ラジオ』番組であったから、ＮＨＫ特有のきちっとしたトークで紹介され、その番組の流れで投稿されたハガキの内容の読み上げと共に音楽がリクエストがらみで挿入されるわけだが、１９８０年代にお茶の間でも流行したその曲を今の時代にまともに聴くと、なにやら艶かしい気がしてならなかった。色恋沙汰の歌詞の内容、洒落っ気づくしの特徴的なアレンジ、何気ない歌のスタイルでも日本独特のこぶしが至る所に効いた油っぽい歌謡曲、みんながこぞって歌っていたある曲。当時カラオケも全盛の時代ではあったが、今のようなカラオケボックスが主体ではなく、カラオケバーやカラオケスナック、カラオケ居酒屋と、必ずといってよいほどアルコールがセットになってしまうような思い出と共に。なんだか独り赤面しそうになってしまい、変な気分がした。ＮＨＫＡＭ『ラジオ』の音質は好きだけれど、時折ふと耳にする、ＮＨＫ特有のリクエスト主体の歌謡『ラジオ』番組はどうも馴染めない。

「コートの襟たて～」とか

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