高齢な母の物忘れぶりにしばしば『愕然』とする。至って身体は健康であるようだし、怪我もなければ風邪などで寝込むのをこれまで私自身目にしたことのない母でもあり、普段の会話の辻褄の合わなさ具合を除き他のことはここ数年大きく気には留めていない。ある特定の記憶はしっかりしているのとそもそも性格が明るい。いくつかの問題点はあってもそれも普段の生活に大きく支障があるとも思えず。ただ新しいことは益々記憶しないようなので、そういったところに期待はしないし、そういう必要性のあることはフォローすることを努めてきた。寒さの最も厳しい時期は、記憶や体調が血行などとも関係するのか、何かと注意が必要かな、ということには留意している。たまたま用事があり、しばらく近くにいて母の様子を見ていたが、なんとも言いようもない気持ちになった。細かく書き表すことは難しい、やはり単にその物忘れぶりに『愕然』としたわけだ。
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