Ryoji Suzuki Memo

日本の武士道から「禅」を学んだ『ヘリゲル』と言うドイツの哲学者がいた。『ヘリゲル』は、大正１３年（１９２４年）に哲学講師として来日し、在日中に阿波研造を師として弓術を学び、弓の道の本質は「禅」である、と解釈し、「禅」における「無我と無私性」を西洋哲学の観点から世界に紹介した。で、『ヘリゲル』がどうした、と言うより『ヘリゲル』が残した文献やその日本人による訳本、哲学に関連する大学の教授方がその『ヘリゲル』の解釈や阿波研造師範との問答に着目し、さらにそれを受けた方々が疑問や独自の推論も交えながらも結果的には「武士道」や「禅」の本質について締めくくる傾向がみられることが今の自分にとって新しい発見であった。私の知る上では「禅」とは、「無」であり「呼吸」である。このメモを記すにあたって調べた内容から以下に一部引用する。“阿波師範曰く「正しい弓の道には目的も、意図もありませんぞ！あなたがあくまで執拗に、確実に的に中てる為に矢の放れを習得しようと努力すればする程、益々放れに成功せず、益々中たりも遠のくでしょう。あなたがあまりにも意志的な意志を持っている事が、あなたの邪魔になっているのです。あなたは、意志の行わないものは何も起こらないと考えていられるのですね。」”

参照引用先：Hatena::Diary,日本の弓術,書評 

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