7月16日夜、バンドのリハーサルのため、深夜新宿へ向かうのに友人の車で乗せていってもらった。その友人とは古くからの付き合いだから、車内で交わす会話にも慣れている者同士ということでおそらく独特な雰囲気がある。この日、日本列島に上陸する予想のたっていた台風11号。こういったときはその影響で交通の状況などや倒木や河川の氾濫の話になる。ここまでは何の変哲もない日常会話だ。ここ近年では「異常気象」を話題にしたところでそれでもごく標準的な話題となる。友人を前(車中なので隣席)にし、ふと、私はこんなふうに思った。「自分たちの知りうる歴史の中で」「それでも地球が真っ二つに割れたり」「目の前のものが跡形もなく蒸発したり」「想像もつかない激変が起こることって」「そうそうは起きない、というか」「あくまでも」「時間をかけ」「ゆっくり変動することはあっても」・・・ここでいう、「激変」とは、大自然のレベルでの変化であるから、それでも想像のつく範囲だったり、ということを思って、それらを漠然となんとなく口にした。友人は怪訝な返事をしていたようだ。いわゆる『天変地異』とはそう簡単に起きることではない。火山の噴火、大震災、津波、洪水、ハリケーン、竜巻。起きることは、それでも世界各地でよく耳にする大災害や人為的な戦争。日本では知り得る限りの歴史的な大震災や気象災害、噴火災害。太陽が突然消えたり地球上の水分が一瞬にして蒸発するようなことは、それでも身近には起きないものなのだろう。私はそんなことを何故か不思議に思ってしまったのである。「護られている」のであろうか。
いつまでも平和でありますように
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